1. ROEの計算式
一般的な計算式は次のとおりです。
ROEが高い企業ほど、株主から預かった資本を使い、効率的に利益を生み出していると解釈されます。
FINANCIAL KNOWLEDGE
Return on Equity:株主資本に対してどれだけ効率よく利益を生み出したかを示す指標
ROE(自己資本利益率)は、企業が株主から預かった資本を使って、どれだけ効率よく利益を生み出しているかを表す重要な経営指標です。 とくに長期投資の文脈では「企業の収益力」「経営の質」を測るための基礎指標として扱われます。
一般的な計算式は次のとおりです。
ROEが高い企業ほど、株主から預かった資本を使い、効率的に利益を生み出していると解釈されます。
ROEは、企業がどれほど効率よく利益を生み出せているかをシンプルに確認できます。
同じ売上規模でも、資本効率の高い企業は少ない資本で大きな利益を生み出せます。
長期間にわたって安定して高いROEを維持している企業は、経営の質が高いとされるケースが多いです。
ROEは非常に便利な指標ですが、「高ければ高いほど良い」というものではありません。数字の裏側にある要因を理解しておくことが重要です。
特別利益や為替影響など、本業と関係ない要因で純利益が増えることがあります。
→ 一度数字が跳ねても、それが持続的な収益力を示すとは限りません。
ROEの分母(自己資本)が小さいと、利益が少なくてもROEが大きく見えます。
こうした場合、高ROE=良い企業とは言い切れません。
借入によりROEが高く見えている企業の場合、財務の安全性は別途評価する必要があります。
3年・5年・10年というスパンで安定して高いROEを維持している企業は、競争力のあるビジネスモデルを持っている可能性があります。
例えば、次のような要素とセットで確認すると、ROEの本質が見えやすくなります。
ROEは万能ではなく、複数の指標と組み合わせることで初めて“本当の強さ”が分かります。
ZaiNaviでは、ROEを単体で見るだけでなく、次のような情報とセットで確認できます。
これにより、“数字が高いだけ”のROEではなく、継続性のある優れた企業を見つけやすい構造になっています。
本ページは、指標の一般的な意味を説明するものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。実際の投資判断は、複数の指標や定性情報を総合的に検討し、ご自身の責任で行ってください。